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写真集の中で一番の人気。 日本人の感性を刺激するものがあるのでしょう。 作るのは難しかっただろうと聞くと、そのものの形をしたもの(ペップ)があるからそうでもないと。別な答えを期待していたのですが・・・・・ |
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われもこうとの出会いは何年前だったか。実物よりも、本の中での出会いが先だった。その奇妙な日本語の響きと、思いを寄せる若者を遠くからせつない思いで見つめていた。その足元にわれもこうが揺れていたと、おばあさんが語る本の中の情景が重なって、まだ見ぬその花への憧れが続いていました。
この秋、すすきを折りに出かけた林道で、その花に出会いました。人気のない荒れた道の傍らで、ひっそりとさりげなく紅の地味な花を細い茎につけていました。その紅は、燃え立つ炎のような思いを、心の奥底に沈めこめてしまうような暗い紅色。湧き上がる思いをそのつど重ねて、たたみこんでしまうほどに紅が深くなる、おばあさんの想いの色だと思いました。吾木香よりも「吾亦紅」の方が、ずっとこの花らしいと思います。
“自転車いっぱい花かごにして”という本でしたが、それ以来、渡辺一枝さんは私の大好きな作家の一人になりました。暮らしの中の優しさや悲しさ、満ち足りた幸福、そして、時には阿修羅のような人の心の有り様を野の花や木、風や雲などに映して描くその人の本は、私の中にすーっとしみこんでいき、慰められます。
“空ゆく雲を追いかけて”“気が向いたら風になって”ーこんな題名を見ただけでも、素敵だなと感じませんか。(89,10,3)
〈やっぱり〉が、吾亦紅が一番人気だと聞いての感想です。
岐阜の山里の山道に、ひっそりと存在する吾亦紅があり、気付いたときに手に入れなければ、綺麗好きな農家の人たちにあっという間に草刈り機で辺り一面刈り取られてしまいます。ですから、秋になりその辺りにさしかかると目を凝らして捜すことになります。
バリカンで刈られたような畦道も美しいのですが、ひっそりと咲く野の花もやはり愛おしく感じています。
吾亦紅……届きました。ありがとう。