091019 かほり(1)

 公民館に着いて、車から降りるとすごい匂いに包まれる。ほんとは「香り」といいたいところなんだが、この匂いはそんな生易しいものではない。昔から、前の家の生垣からこの季節になると、きまっていい香りがしてきた。下の娘が中学生の時、「この匂いがすると秋だなーって思う」と、ちょっぴり大人びて話していたのを思い出す。

 もう分かりましたね。そう、キンモクセイです。ここにはいったい何本あるのか今日は数えてみました。樹高3m.ほどの木が駐車場の上、体育館の一角にちょうど10本も並んでいる。その全てが今を盛りと花をつけて、匂いを放っている。目には見えないけれど、その匂いに包まれているのがよく分かる。しかし、ここまで強烈だと嫌味になってくる。やはり、キンモクセイの香りは、「ほんのり」とか「かすかに」でなければ・・・・

 一番似合っているのは、雨上がりの夕方。辺りが暗くなったくらいがちょうどいい。昨日、お通夜があって、暗くなってから近所の家に出かけました。行きには気がついていたのですが、帰りに生垣に手を伸ばし、一枝折り取る。花盗人の心境です。家で、コップに挿し、鼻を近づけても、歩きながら感じたほどの香りはしない。木全体でゆっくりと時間をかけて、香りを広げているのでしょう。面白いですね。香りをかごうとすると、どうしても目を閉じてしまう。全ての神経を鼻に集中させようとするからでしょう。

 「かほり(1)」と題をつけました。当然、次は「かほり(2)」となります。