090725クーラー

〔 安曇野通信1 ワタスゲ 〕2年間ですごい数の写真を送ってもらったが、その中での一番のお気に入り。風の姿が見える。これから時々(?)安曇野の写真を掲載する。

今年になって、調子の良くなかった洋間のクーラーがとうとう動かなくなってしまった。耶馬溪の職員住宅に住んでいた時からのものだから、おそらく30年は経っているはず。今でこそどの部屋にもクーラーはあるが、耶馬溪でも、今の家に移ってきてからも最初はこのクーラーしかなかった。ほんとに暑くてどうしようもなくなると、家族4人がみんなこのクーラーの下に集まって過ごしていた。その頃は家族関係が濃密だった気がする。

寝る時には私たちの部屋も子ども部屋も、窓を開け放しているとどうかすると寒いくらいだった。こんなにテレビが「真夏日」だということもなかったような気がする。ましてや「猛暑日」だなんて。それに家の周りの景色の大きな変化も影響している。移ってきた当初は昔ながらの通りにしか集落はなかったのに、今や周りはアパートだらけ。家の南には水路が通り、その先はずっと向こうのお墓まで水田でした。それが、大きな道路ができて、5軒ほどの家が建ちました。と思ったら道路沿いにはアパートが建ち並び、とうとう庭のすぐ前にまで建ってしまった。

北側ははるか向こうに海の堤防が見えていた。そしてずっと水田が続いていた。それが今や虫食い状態に住宅やアパートが建ち始め、ずいぶん水田も狭まった。今はルートを変えたが、犬が生きていた時はその水田の中の道を散歩していた。何の不安もなかった。田植えが終わり、田んぼに水がいっぱい張られると、うるさいくらいのカエルの鳴き声を聞きながら、水田の上を渡ってくる風がひんやりとした中を、昼間の暑さはなんだったんだといいながら二人と1匹で歩いていた。

それがアパートが建ち、車が多くなり、ゆっくり歩くこともできなくなってしまった。そのアパートもこの不況で、場所によっては空き部屋だらけのところもある。夜は昔みたいに開けっ放しで寝るなんていうのはできなくなってしまった。