090718友情1

《 さっそく夕食にのぼる破竹の煮物 》

日曜日、外にいると、携帯が鳴ってるよと大きな声で呼ばれる。退職するまで仲良く付き合っていた友だちからである。退職後、途切れていたが、彼が同じ内容の職に再雇用されたことでまた付き合い始める。以前は何年も山芋掘りに連れて行ってくれた。それも近くの山ではなく、別府から湯布院への高速道路沿いの山が多かった。

枯れてしまってかすかに残る蔓の残骸から山芋のある場所を探し出す。まさに名人芸である。小さい頃から、学校から帰るとカバンを放り出し、夕方まで家の前の山に入り込んで遊んでいた。年季が違うと言う。年季もそうかもしれないが、こっちは海の近くに生まれたので、彼の話はまさに別世界の出来事。

車から遠くの山肌に蔓の残骸を見つける。言われてみると黄色くなった蔓の葉がけっこう緑の中に鮮やかに見える。足場の悪いところで汗びっしょりになって芋を掘り出す。この場所で、こういう方向から、こんな風に掘って、と手取り足取り。私がやっと1本掘り出す頃には彼はどうかすると3本くらい掘り出している。私は途中で折ってしまうことが多いが、彼は見事に山芋用の鍬一本で折ることもなく掘り出してしまう。昼には家に帰り着く。それからは何日も山芋三昧。一番は、熱いご飯にすりおろした山芋をぶっかけて。これが最高。

その彼から、「破竹を採ったので、今から持って行く」と。届けて一席ぶつ。「わしゃー、季節の旬のものを追いかけちょる。旬のものが一番。これを食べちょら、絶対身体にいい。冬にはまた行くけ、身体を鍛えちょってな」。もちろんお返しを、と探す。適当なものがなくて、お取り寄せしたばかりの「メロン」を一つ。

くそー! しかし、こういったところから友情は生まれるのである。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です