父の日(090709)

送ってきたばかりの「白糸の滝」の写真

「父の日はいつだったかな」というと、事務所の人が「もうとっくに終わりましたよ」という。そういえば、娘たちからは何もなかったな。連れ合いにとって私は「おとーさん」と呼ばれても、たしかに父親ではない。

だんだんと老いを感じるようになってくると、なぜか自分の父親のことを思い出すようになった。無口な人でした。自分の若い頃のことを話すことはほとんどありませんでした。お酒を飲んだ時に、まれに、どうしたはずみか、若い頃のことをほんの、ほんのちょっぴり漏らすことがあったくらいです。幼い私にとっては、たまに聞く父の話は、考えられないことばかりでした。時代が違うといってしまえばそれまでですが、私がこれまで歩いてきた道とは全くかけ離れたものでした。父の歩いてきた道は、小説になりそうなことがたくさんあります。ところが、私の道には、せいぜい石ころ程度のお話しか転がっていません。

無口な父は近寄りがたい人でした。というより、馴れなれしくするにはあまりに威厳がありすぎて、敬して遠ざけておいた方が無難といった存在でした。

その父が死んでからもうすでに20年が過ぎました。この日曜日、12日が命日です。