紫陽花1・090702

020527大船山 030

〔 庭に咲く紅山あじさい 〕

 梅雨入りをしたと宣言されたのは、もうだいぶ前のことでした。ところが、その宣言を待っていたかのように雨はどこかほかへいってしまった。娘のメールでは、東京は毎日雨ばかりで、けっこう気温も上がらないと言う。そのおかげでこちらは空梅雨。ダムの貯水率も落ちて、農業用水にも事欠き始めた。三光の友だちのところも田んぼの水が足りなくて、田植えができないと嘆いている。4・5年前にも同じようなことがあったが、季節が季節らしくなくなってきているような気がする。

 新聞の片隅に、高田のお宮に咲くアジサイの記事を見つけた。そうそう、鎌倉にもアジサイ寺と呼ばれるお宮がありました。5年前、家内と下の娘の3人で鎌倉をまわった時に訪れました。幼い頃の社寺は、近づくには心しなければならないところでした。その空間だけが周りから切り離された、別の時間が流れています。ところが、今は、若い人、特に女性たちで賑わう社寺を増えてきました。信仰というよりファッションと言ったほうがいいようです。

 高田市内を流れる川のすぐ横にそのお宮はあります。参道の両側に、境内に、裏庭に一面のアジサイです。雨が降っていたからでしょう。まわりにほとんど人影を見ません。アジサイに囲まれ、この花が私たちだけのものと思うと、うれしいようなもったいないような複雑な気持ちです。

 帰りに、私たちより少し年配(としておきましょう)の二人に会いました。一本の傘に肩を寄せ合い、参道を歩いてきます。時折、花の前に立ち止まっては静かに花を眺めています。